見えない世界の不思議についてひたすら綴ります

ある事件の話
昔、バイトをしていたファミレスの近くで殺人事件が起った。
ある『男』が亡くなった。

いつの事件か特定されるのが嫌だったので
この話は寝かせていたのだが、
垣間見た過去生で、これほど後味の悪いものはなかった。
ある意味では、とても印象に残っている。

謎めいたことばかりの事件で、周囲の人間関係も複雑そのもの。
そのことを考えつつ、感を働かせようなんて思っているときに
過去生の映像につながった。


中国か、ネパールを思わせるとにかく山深い小さな村だった。
山道というより、崖のふちにつくった歩道のような道が
ずっと続いている。
人が一人通れるぐらいの幅で、本当に狭い。
片側は深い谷になっている。

その奥にある村は、孤立した集落となっていて
外との交流も乏しいようだった。

ある年、飢饉が何年か続き
村の人々は飢えはじめた。

ある男性がいた。中年でシワの刻まれた四角い顔をしている。
民族衣装のニュアンスが残る服を着ていた。
そして、男性には複数の妻がおり、子供もそれなりにいた。

この男は、『外との交流』を果たせる体力があったようで
何度もほかの村に出向いては、村に必要な物資を運び
それで生活の糧を得ていた。
…ほかの家よりは明らかに裕福だった様子。

しかし、いくら裕福といっても山中の貧しい村の話…。
飢饉が続いて、その家ですら、食べるものに困っていたようだった。

そうしたある日、その男性は、何番目かの妻が産んだ赤ん坊を
人目のない場所から、谷底へ落としているのが見えた。
口減らしだ。
これは何人も続いた。

そういう時代があったことには、何も言うことができないし
どうすることもできなかったのだろうが、
火種になったのは、このときの母親たちだった。

子供を捨てられてしまった母親達は
その男性へ恨み辛みを延々と持っている様子だった。



そしてなぜか、私には
事件の被害者であった『男』は、山岳地帯で生きた男性であり
『男の母親』は、かつて子供を失った妻の一人であり
更に『男の祖母』もまた子供を失った母親の一人だと…。

過去生において、事態を最も冷静に眺めていた正妻は
今生で『男』の祖父となった。
知らず知らずのうちに、彼らを自分の生活から切り離すために
別の道を選んでいたのだった。

奇しくも生活のために、同じ場所で労働をすることになった彼らだが
祖父だけはその輪から自分を切り離した。

巻き込まれたままの『男』は、命を落とした。

きれい事では終わらない、転生のトラップ
また家族となって、やり直しをしようとしたのに
憎しみが残っていたのだろうか…。
知らない方が良かった、そんな過去生もたぶん世の中には沢山あるのだと思った。

誰しもやり直しのチャンスはあったはず。
転生する前に生きていたときからだって、本当は修正のチャンスはあったと思うのだ。
毎日、なにか諦めながら生きてることはないだろうか…。
その思いは、今、昇華させられるか、延々と引きずっていくか
本人の選択次第となるのだろう。

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