見えない世界の不思議についてひたすら綴ります

一葉の写真
仕事で、大量の写真を扱うときがある。
社内報などで顔写真を掲載したり、企業のアルバムを作ったり。
そのときは、新入社員紹介のために
写真を整理していた。

その会社では、本人の素顔を紹介する目的で
履歴書用の写真ではなく、
普段の生活の写真や旅の写真などを掲載していたのだ。

だから、大きさもマチマチなので下処理に時間がかかる。

ある女の子の写真で手が止まった。
アルバイト先なんだろう、制服をきてピースをする
新品のような若々しい笑顔の写真だった。



めまいがした



すごく明るいはつらつとした写真なのに
手にすると、情報がごそっと流れ込んでくる。

入社を控えた、その数ヶ月前
彼女は大きな決断をしていた。

有名大学から一流企業への入社
彼女の将来を阻むものはなかったはずなのに
ひとつ、アクシデントが起こった。
子供ができた。

彼女は決断して、堕胎をし
忘れよう、忘れよう、これからの未来を考えようと
飲めないものを飲むようにして笑っていた。

それだけ大きなことがあれば、写真が教えてくれる

何回触っても、時間をおいても、その感覚は変わらなかった。
たぶん、間違いないという意味のない確信がある。


いつも笑顔の人が幸せとは限らない
たくさん泣いて泣いて、決断して、そして立ち上がってきたのだろう。

写真の中の笑顔と、その裏の出来事にせつなくなった。

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